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キッチンの理想レイアウト「ワークトライアングル」

キッチンリフォームでは、レイアウトの変更も楽しみの一つ。システムキッチンにするのも夢が広がりますが、新しいキッチンまわりのレイアウトを考えるのもワクワクするはず。家族全員が快適に使用できるキッチンにするためには、導線を重視することが大切です。

キッチンの導線は、ワークトライアングルと呼ばれる言葉によって、効率性が追求されています。ワークトライアングルはアメリカで提唱された言葉で、貯蔵・下ごしらえ・調理という3つの機能を結ぶ効率的な距離が計算されています。4つあるレイアウトの型や関係する注意点などについて、紹介しましょう。

ワークトライアングルの定義

ワークトライアングルの3つの言葉は、貯蔵が冷蔵庫、下ごしらえが水回り、調理が火まわり、つまりコンロを意味しています。この3点を結ぶ三角形が正三角形に近いと、作業効率が良くなるというのです。三辺の合計の理想は、3.6~6m。それぞれの距離も、範囲が決まっています。シンクからコンロの辺は、120~180cm。シンクから冷蔵庫の辺は、120~210cm。コンロから冷蔵庫の辺は、120~270cmです。

参照元:坂井建設株式会社公式HP

この距離は、長くても短くても動きに無駄が出て、配膳や収納がしにくくなると考えられています。作業効率がよいということは、心身の疲労を軽減できるということ。快適なライフスタイルにつなげるためにも、ワークトライアングルは見過ごせない考え方です。

ワークトライアングルのメリット

ワークトライアングルが適切に守られていると、三つのポイントの移動が速やかになり、時短が可能になります。どんなにフットワークが軽い人でも、ワークトライアングルが不適切だと無駄な動きによって疲れが出たり、調理に余計な時間がかかったり、怪我をする可能性すらあります。効率よく作業できると、料理がより楽しく感じられ、キッチンで過ごす時間が楽しいものになるでしょう。

因みに、右利きの人は右回りに冷蔵庫・シンク・調理台・コンロを置き、左利きの人は逆に置くと動きやすいと考えられています。

1型レイアウト

キッチンリフォームのレイアウトで多くの人が選ぶという1型レイアウトは、冷蔵庫・シンク・コンロが一列になっているタイプです。省スペースで動きやすく、配管もしやすいのが便利。窓からの採光もしやすく、安価なキッチンが揃っているのも魅力です。

ただし、間口が広がってしまうと移動に疲れるようになり、短すぎても使い勝手に工夫がいります。1型レイアウトの場合、キッチンワークトライアングルの最小範囲を3.6mより短く、2.7mほどにするとよいでしょう。作業しやすい順番に配置をすることも、効率の良さを追求するために大切です。

参照元:ホームプロ

2型レイアウト

2型レイアウトは、セパレート型とも呼ばれています。冷蔵庫の横にシンクがあり、背面にコンロがあるといった2列のレイアウトです。作業動線が短くて済むものの、振り向く動作が増えるのが特徴です。そのため、作業中に床に物をこぼしやすくなる可能性があります。

かつては独立型で採用されることの多かった2型レイアウトは、最近では対面式のオープンキッチンとして選ばれることも増えています。2列のスペースを十分に取れば、2人での調理も楽々です。2人以上で調理するなら120cm程度の間隔が、1人で調理するなら85cm程度の間隔が望ましいでしょう。1人で調理する際に、2列の間隔が広いと調理がしにくくなります。

参照元:クリナップ株式会社公式HP

L型レイアウト

L字型レイアウトでは、シンクとコンロがL字の角を挟んで両端に位置し、シンクの並びに冷蔵庫が位置しています。海外に多いキッチンレイアウトで、スペースを贅沢に使用できるときにおすすめされています。作業動線が短く、移動を少なくできるのがメリットで、壁付けタイプなら複数名での調理にも便利です。

シンクからコンロ、コンロからシンクへの移動は、体を90度ひねらせるだけでよく、コンロに火をかけたときに様子を見るのも容易です。

作業台下の収納は、コーナー部分の物の出し入れに苦労するかもしれませんから、その点はリフォーム業者によく相談してみたほうがよいでしょう。コーナー部分の問題点を解消するために、A型レイアウトを採用する手もあります。L字型・A型レイアウトでは、省スペースで対面キッチンを実現しやすいのも特長の一つです。

U型レイアウト

U型レイアウトは、コの字型をしたキッチンレイアウトです。システムキッチンではあまり見られないレイアウトで、キッチンリフォームの既成レイアウトとしても珍しいタイプです。オーダーキッチンでは、まれにみられることがあります。シンクとコンロが90度の位置に、シンクと冷蔵庫が90度の位置にありますから、作業動線としてはスムーズに動けるのがメリットです。

作業スペースの確保

キッチンで動きやすいことを最優先に考えられたキッチンワークトライアングルですが、実際に料理をするときに忘れてならないのは作業スペースの確保です。どんなに導線効率がよくても、必要なスペースがないのでは元も子もありません。

料理をするときには、まず冷蔵庫から食材を出して並べる準備スペースが必要です。次に必要になるのが、食材を切るスペースです。ときにはコンロではなく、その場で調理をすることもあります。合間には、シンクで食材を洗う必要も出てくるでしょう。コンロで調理をした後も、盛り付けをするための配膳スペースが必要です。

こうした作業スペースをしっかり設けておくことが、キッチンリフォームのレイアウトとして成功といえます。準備スペースとしては30~75cm、調理スペースとしては60~90cm、配膳スペースは30~90cmを用意しておくのが理想です。水回りリフォームにも関係してきますから、リフォーム業者と慎重に検討してください。

参照元:ミサワホーム株式会社公式HP

対面式キッチンとの関係

独立型のキッチンから、対面式キッチンへとリフォームしたいという希望は増えています。誰もが忙しい現代生活で、コミュニケーションの時間を増やすには、キッチンスペースの活用もポイントになってきます。

1型、2型、L型、いずれのレイアウトにも対面キッチンは適していますが、シンクやコンロの配置には工夫が必要。対面部分をコンロにするのか、シンクにするのかで、コミュニケーションのしやすさにも差が出てくるでしょう。換気の問題も関係してくるため、実績のあるリフォーム業者に相談すると、良い解決策が見つかります。

ルール違反が便利なこともあり

キッチンワークトライアングルにこだわり始めると、ルールに沿うキッチンリフォームのレイアウトが全てだというようにも思えてきます。しかし、キッチンの使い勝手には各家庭での違いもあり、キッチンワークトライアングルが絶対とは限りません。

例えば、2型レイアウトは導線が短くて作業効率がよいとされていますが、一方では体を後ろにひねらなければならない動作に無理を感じる場合もあるでしょう。中に水や食材が入った鍋を持って後ろのコンロに乗せる必要が出てくることも多く、物をこぼしたり、火傷をしたりといった可能性もあります。つまり、メリットとデメリットを踏まえて、キッチンリフォームのレイアウトを考えることが大切なのです。

また、ワークトライアングルの辺上に障害物を置くのも、導線が長くなってルール違反だと考えられています。L型キッチンにカウンターを置き、冷蔵庫との導線を長くしてしまうのが代表的な例です。しかし、カウンターを調理の過程に組み込むことで、かえって導線を短くすることも可能です。

ワークトライアングルはあくまで基礎的な考え方であり、使い方によって応用していくことが大切です。個々に使い勝手がよいレイアウトを優先させるためにも、良いリフォーム業者に相談するようにしましょう。

まわりん

まわりん

水回りリフォームの妖精まわりんが、みなさんに代わって、工事費が安くて信頼性も高いリフォーム会社を大調査!費用の比較や口コミ評判をしっかり調べていますので参考にしてくださいね。

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