マンションのお風呂リフォームの注意点
マンションのお風呂リフォームの注意点をまとめました
現在新しく作るマンションはほとんどがユニットバスのため、リフォームする場合もユニットバスに入れ替えるか、交換するといった工事になるでしょう。ユニットバスは壁や床、浴槽など工場で成形した部品を組み立てるので工事が簡単でお手入れも楽です。
しかし、ユニットバスは平均して15年ほどで寿命を迎えますので、寿命が来る前にリフォームをする必要があります。 ユニットバスは大きさや仕様などが共通しているので、サイズが合えば好みのメーカーで、好みのグレードの中から自由に選ぶことができます。
ユニットバス自体の値段は30万円~100万円ほどが相場になり、オプションを付けると費用もかさんでいきます。ハイグレードなものなら80万円~150万円ほどするものも。ただ、これらは定価なので、リフォーム業者に依頼すると低価格で購入できる場合もあります。
参照元:リフォマ(https://reform-market.com/bathroom/contents/unit-bus-exchange)
ユニットバスを交換するための費用として、35万円~46万円かかり、ユニットバス自体の費用(定価)と工事費を合わせると、45万円~150万円くらいかかると想定されます。
参照元:ヌリカエ(https://www.nuri-kae.jp/column/part/mizumawari_bath/articles/2209/#outline_1__2)
ユニットバスは浴槽だけ、壁だけ、床だけというような交換はできませんので、全体的な交換となることが多く費用も高額になります。しかし、もしシャワーや換気扇、水栓などの不調だけが原因なら、その部品だけ交換することは可能です。
また、浴槽をジェットバスやミストサウナにする、テレビやサウンド機器を付けるなど、バスタイムが楽しくなるようなリフォームや、介護を視野に入れて手すりや換気暖房乾燥機を設置したいという場合も、オプションで追加することができます。
まだそれほど古くなくユニットバスの寿命でないのなら、部分的に交換や修繕をするリフォームで済ましてもいいでしょう。
在来工法のお風呂は、浴槽、壁、床などを部分的に交換することができ、壁をおしゃれなタイルにしたり丸い浴槽にしたりといった自由度の高いリフォームも可能です。 それぞれの費用は、使用する素材などによっても変わりますが、浴槽の価格に加えて撤去費用として4~6万円と取り付け費用に5~6万円程度がかかります。
また、在来工法のお風呂をユニットバスに交換する場合は、ユニットバスの交換費用に加えて既存のお風呂を解体する工事費などで8~17万円ほどかかります。
参照元:リフォらん(https://refolean.com/在来工法の風呂・浴室をリフォームする費用と価/)
マンションのお風呂には、3つのタイプがあります。1つは在来工法、もう1つはユニットバス、最後の1つはハーフユニットです。在来工法は古いマンションに多いタイプで、最近のマンションではユニットバスやハーフユニットが主流です。浴室で水回りのリフォームを全体的に行う場合、在来工法からユニットバスへの変更でも、ユニットバスから在来工法への変更でも、どちらも選べます。
とはいっても、ユニットバスはマンションのために開発されたお風呂のタイプであるため、マンションのお風呂リフォームは多くの場合、新たなユニットバスに変更する流れとなるでしょう。在来工法からユニットバスへ変更する場合、浴室スペースに素材をはめ込むことになるため、床面積を変更しない限りは元の浴槽や洗い場よりも狭くなることが多いのです。
既存の場所から別の場所へと浴室を移動させたい場合、排水管の通り道に要注意です。お風呂に入れば、必然的に大量の水を流すことになります。排水スペースを十分に確保できる勾配が確認できないと、いざとなって水がうまく流れないなどのトラブルが起こりかねません。排水ばかりか、排気に問題が出てくることもあるため、排気ダクトの位置が変わる際にも注意しておきましょう。
特に、古いマンションでお風呂のリフォームをする場合、排水管が階下の天井裏にあると浴室の移動は困難です。理由は、配水管の移動ができないため。築30年以上のマンションでは、このようなケースが目立ちます。
マンションの場合、お風呂場に窓がないところも少なくありません。そこで、外壁に穴を開けるなどして、お風呂場に窓をつけたいという方もいるでしょう。あるいは、バルコニーが見える位置にお風呂場を移動して、露天風呂のような雰囲気を楽しみたいと考える方もいます。
このような外観に手を加えるリフォームに関しては、基本的に許可されないケースがほとんど。マンションの共用部分に影響する場合も同様で、マンションの管理規約を確認しておく必要があります。管理組合や管理会社に問い合わせて、どの程度のリフォームが可能なのか、把握してから動くようにしましょう。
マンションのお風呂リフォームで人気の設備として、ジャグジーバスやミストサウナなどがあります。しかし、ジャグジーバスの使用時には振動音が起こるため、近隣トラブルを生じさせる可能性があります。マンションの管理規約を確認したうえで、管理組合に事前了承を取るといった手間がかかることもあるでしょう。
ミストサウナは後付けできるタイプもありますが、ユニットバスを交換する際に同時に取り付けたほうがスムーズ。メーカーによりますが、ユニットバスのオプションとして、浴室換気暖房乾燥機にミストサウナが付属しているタイプもあるのです。各メーカーでさまざまなオプションが用意されていますから、予算が許す範囲で夢を広げてみてください。
マンションの管理規約を確認後、工事業者に見積もりを依頼することになります。複数の業者に見積もりを取ってみるのも、より良い施工業者や料金を選択するコツです。
見積もりだけでなく、下見依頼も欠かせません。お風呂場の配管の構造によっては、ユニットバスのサイズが合わないこともあります。通常は天井裏や壁の裏に配管を通す隙間があるものですが、配管図面を確認しただけでは、工事の際に違いが発見される事態にもなりかねないのです。配管図面と実際の位置のズレは、施工業者に下見をしてもらわないと、実際のところがわかりません。
マンションのお風呂リフォームをする際には、水回りのリフォームをまとめてしたほうがお得です。特に確認しておきたいのが給湯器。給湯器を交換する際、マンションの管理規約に合わない可能性もあるため、注意が必要です。
例えば、今までは追い炊きができない給湯器だったのを、追い炊きができるタイプに交換したいとなると、パイプを増設しなければなりません。そのため、マンションの管理規約をチェックする必要が出てくるのです。一度にあれこれリフォームをするのは大変なようですが、まとめて工事してしまったほうがさまざまな手間を省くことができます。
マンションでお風呂のリフォームをするとなると、工事には1~2日を要します。工事に必要な資材の搬入や古い浴槽などの搬出が始まると、どうしても騒がしくなるため、事前に上下左右の隣近所に挨拶まわりをしておくことが肝心です。
いざ工事がスタートしてみると、予想外の大きな音が出るものです。あらかじめ書面で通知したうえで、許可を取る必要のあるマンションも少なくありません。マンションごとにルールが異なりますから、管理組合や管理会社によく確認しておくことが大事。また、工事完了後の挨拶まわりも忘れないようにしましょう。
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