タンクレストイレのメリット、デメリットまとめ
タンクレストイレは、憧れのトイレです。高い機能を備えたトイレでありながら、デザイン性も抜群で、気合を入れて水回りリフォームに挑む方も多いでしょう。タンクレストイレのメリットとデメリットを紹介します。
水回りリフォームでも人気が高いタンクレストイレとは、従来のトイレにあるタンク部分がないのが特徴です。メリットが多く、高性能が付加された商品も多いことから、高価なイメージがありますが、1990年代の発売当初に比べたら、かなり手の届きやすい価格に抑えられてきています。
タンクレストイレには、温水便座洗浄が標準で付属しています。それだけでなく、節水機能や防汚機能、自動で開閉するフタなど、様々な魅力あふれる機能が付いてくる商品が続々と登場しているのです。タンクがないぶん、見た目にスマートなトイレになり、掃除をするべきスペースが減るのも、嬉しい魅力といえるでしょう。
便利なタンクレストイレですが、水圧が低い場所では設置できないこともあります。高層マンションなどにお住まいの場合は、低水圧対応のタンクレストイレを検討しましょう。
タンクレストイレの代表的なメリットについて、いくつか紹介します。
タンクレストイレは、タンクを省いたことによるスッキリしたフォルムを実現しただけでなく、各メーカーで個性的なデザイン性の高い商品を発表しています。
中には、2016年に世界三大デザイン賞の一つを受賞しているタンクレストイレもあります。
タンクレストイレは、タンクがないぶん、トイレ空間が広がります。タンク式トイレの場合は、目線がいく場所にトイレのタンクがありますが、タンクレストイレはトイレ本体がローシルエットで圧迫感がありません。
そのため、実際にスペースが広がるメリットと、印象的に広く感じるメリットを得られます。
そのため、実際にスペースが広がるメリットと、印象的に広く感じるメリットを得られます。同じ間取りでも高さが30cmほど、奥行きが10cmほど空間に余裕ができ、いかに空間が広々とするかが想像できるでしょう。
タンク式トイレの場合、タンクの部分の掃除も必要です。タンク部分だけでなく、水が流れる部分も水アカ汚れがつきやすく、こまめに掃除をしないとなりません。その点、タンクレストイレはタンク自体の掃除をしなくて済みます。タンクレストイレ本体は、側面がパネルなどでカバーされていることから、タンク式トイレに比べると圧倒的に掃除しやすいのがメリットです。
トイレまわりの床掃除も、タンクレストイレなら楽々。使用する人によって起こることもある水はね問題も、床を拭きやすいことで助かる面もあるでしょう。便器ボウルや便座に至っては、タンクレストイレのグレードによっても違いがあり、グレードの高いものには新しい掃除機能が付いています。
タンク式トイレの場合、一度水を流したら、タンクに水が貯まるまで再び水を流せません。その点、タンクレストイレでは、水道直結式なことから、続けて水を流すことができます。タンク式トイレで1分~1分半程度、水が貯まるのを待たなければならなかったところ、タンクレストイレなら全く待たずに水を流せるとしたら、間違いなく時短になるでしょう。
メリットがいくつもあるタンクレストイレですが、デメリットもあるので紹介します。
タンクレストイレには、標準機能として温水洗浄機能が付属しているため、デメリットと感じる人があまりいないのが特徴ですが、実はウォシュレット部分のみを気軽に交換できないという事情があります。メーカーに修理を依頼して、高い費用を払って修理してもらうなどの手間がかかる可能性があるのです。
ウォシュレットの交換が必要なかった場合でも、便座のみの交換が難しいため、タンクレストイレ本体ごと交換する必要が出てきます。メーカーによっては、便座を自由に選べるタイプのタンクレストイレも出てきていますから、事前によくチェックしておきましょう。
タンクレストイレにはタンクが付いていないため、タンク式トイレにあるような手洗い部分がありません。トイレ内に手洗いがなくても問題ないという方もいるかもしれませんが、手洗いはトイレ内で済ませたいという場合は別途手洗いを付ける必要があります。そのぶん、スペースが必要になり、施工費などもかかることになり、それをデメリットと考える方もいるでしょう。
最近では、手洗い機能が付いたタンクレストイレも出てきていますから、検討してみる手もあります。トイレを済ませた後は、雑菌が手に付く心配があるので、手洗いはトイレ内で済ませられるほうが衛生的です。
タンクレストイレでは、水を流すときに電力を使用するため、停電になると、水を流せなくなるのが不便です。全く水が流せなくなるわけではなく、手動で操作が必要になります。メーカーごとに対応が異なりますが、例えば、手動レバーでの洗浄の他にもバケツで水を流すタイプのタンクレストイレもあります。断水になればまた別の対応が必要ですが、停電時の対応にも注意しておいたほうがよいでしょう。
タンクレストイレは水道直結式。そのため、メーカーごとに指定する、必要最低水圧を満たしていることが設置の条件となります。平均して0.05MPaが必要最低水圧ですが、中には0.10MPaの水圧がないと設置できない商品もあるのです。
必要最低水圧を満たしていないと、水流が悪くなり、詰まりの原因となる可能性があります。戸建ての2階部分、マンションの高層階、築年数の古い団地などでは、かなり水圧が低いことがあるため、注意しておきましょう。実績のあるリフォーム業者であれば、通常はきちんと水圧を測定してくれます。
タンクレストイレには、デザインがおしゃれでインテリアを豊かにしてくれるほか、掃除が楽になるなどのノーストレスな面がある一方で、停電時に電動での流水ができないといったデメリットもあります。そもそも、必要最低水圧を満たしているか、ウォシュレット機能や手洗い部分はどうするかといった点についても、実績のあるリフォーム業者によく相談してみることが大切です。
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